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〜デング大流行に警戒〜
今年はデング熱が過去最大のペースで感染拡大しています。
2020年8月時点で、デング熱の発生件数は25,000件を超え,過去最大を記録した
2013年の年間感染者数22,170件をすでに超えています。
デング熱の感染が拡大している要因として、自宅などの屋内にいる時間が増えたため、
家具の隙間などに潜んでいるネッタイシマカに刺されるケースが増えたためといわれています。
デング熱とは?
デング熱は、蚊に刺されることによって感染する疾患です。
デング熱にかかると急激な発熱で発症し、発疹・頭痛・骨関節痛・嘔気・嘔吐などの症状が出現します。デング熱は発症後2~7日で解熱し、早期発見・早期治療ができれば、軽症で留まる疾患ですが、患者の一部は、まれに重症化してデング出血熱やデングショック症候群を発症することがあります。
早期に適切な治療が行われなければ死に至ることもあります。
デング熱ですが、感染しても必ず発症するわけではありません。実際に感染者の75%は無症候か軽症です。
重症化する可能性は1~5%で、デング熱は初感染よりも2回目の感染のほうが重症化し
デング出血熱になる傾向があります。
デング熱ウイルスは1~4型の4種類の血清型があり、1度かかった血清型に対しては終生免疫を獲得します。
しかし別の血清型のデング熱ウイルスに感染した場合、
抗体依存性の感染増強現象というものが起こり、
感染したウイルスがより効率よく体内に取り込まれて増殖してしまうため、
2回目のほうが重症化するのではないかと考えられています。
但し3回目以降の感染は殆どが無症候か軽症でおさまるようです。
重症化した場合、放置すると致死率は20%以上といわれていますが、
適切な医学的対処をすれば死亡率は1%未満となります。
早期発見、早期治療が重要となります。
デング熱と予防接種について
日本国内ではデング熱の予防接種は開発段階で臨床使用には至っておりませんが、
海外の一部地域では予防接種を受けることができます。
このワクチンは4価の組み換え弱毒化ワクチンですが、
一度もデング熱にかかったことのない方がこのワクチンを受けると、
その後デング熱に感染したときに重症化することが報告されています。
逆に1度でもデング熱にかかったことのある方はこのワクチンを受けたほうが2回目の感染時に重症化する確率を下げられるという報告があります。理由は分かっていません。
そのため、海外でデング熱のワクチンを接種する場合は、
明らかにデング熱と診断された既往があるか抗デングウイルス抗体を持っているかを必ず確認してください。
採血検査で抗デングウイルス抗体を持っているかは調べることができます。
デング熱ワクチンは開発段階で情報が変わる可能性があります。
こちらでもアップデートはしますが、接種を受ける時点でも確認をお勧めします。
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シンガポールではCOVID-19の市中感染がほぼゼロや一桁前半台で推移しており、
COVID-19の感染自体は終息の局面を迎えていると言えます。
シンガポールでの規制に関しては、フェーズ2の規制段階からフェーズ3に切り替わろうと
しているところであり、規制が徐々に解除されてきています。
勤務時間の半分までは出勤可能になり、出勤と在宅勤務の両方をされている方も増えてきました。
4月のサーキットブレーカ-開始時から半年が経って、だいぶ慣れてきた在宅勤務から出勤へとまた変化が起きています。
また、オフィスでしかできない仕事が溜まっていて過重労働になるケースも少なからず
見られます。
変化が起きたり、過重労働が起きたりすることでメンタルダウンのリスクも高まっていることを意識して頂けたらと思います。
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